0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

読書

冬休み終わり

2024年始まる 冬休みが今日で終わりました。去年はクリスマスあたりからずっと肺炎で寝込んでたので年末年始というイベントそのものが久しぶりな気がしています。 今年の年末年始は一人でも人とでも楽しかったです。年末あたりは久しぶりに会えた知り合いも…

方舟、名探偵のいけにえ、爆弾を読んだ

爆弾、方舟、名探偵のいけにえ3作を比較しながら 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件― 作者:白井智之 新潮社 Amazon 爆弾 作者:呉勝浩 講談社 Amazon 2022年に売れたミステリ本を3作読んだ。読後感含めて断然面白かったのが方舟、これこそ本格ミステリだと唸…

方舟とシン・サークルクラッシャー麻紀が2022年のマイベスト作品です

後味最高のミステリ 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 池袋ジュンク堂でふらふらとこのミスベスト2022を立ち読みしながら眺めて、帯に書かれた本格ミステリ作家の面々の言葉に惹かれて買いました。法月氏がこれが本格のたった一つの冴えたやり方、みたいな…

アガクリひさびさ読んでん

なるほどそういう人のこういうことやってん、なミステリ ナイルに死す〔新訳版〕 エルキュール・ポアロ (クリスティー文庫) 作者:アガサ クリスティー 発売日: 2020/09/11 メディア: Kindle版 アガサクリスティーの中でも屈指の厚さの長編ミステリ。おなじみ…

久方読書日記

ザ・純文学 星への旅 (新潮文庫) 作者:昭, 吉村 発売日: 1974/02/26 メディア: 文庫 死をテーマにした作品が多くある純文学の短編集。友人や家族に屈折した感情を持つ者やサイコパスのようなある人間の、その本人の行動の独白や、翻弄される周りの人間のドラ…

スーパーカブなるラノベについて

啓発的な、余りに啓発的な スーパーカブ【電子特別版】 (角川スニーカー文庫) 作者:トネ・コーケン,博 発売日: 2017/06/01 メディア: Kindle版 アニメのCMは原作通りという感じ。主人公は何でもないただのボッチの少女であり、物語のファーストインプレッシ…

流行りの本はお好きですか

ケーキの切れない非行少年たち 犯罪者となった青年達に会うと、そもそも認知能力が低い、感情統制が弱い、融通が効かない、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ、などなど、といった基本的な能力が人より劣っている、軽度な知的障害といっても良い特徴を持…

館シリーズどっから読んでもレジェンド

肝となるトリック自体は遠い記憶に金田一かなんかで目にしてたせいかわかってしまって、殺し終わるまでちょっと歯がゆい時間が続いてしまった。 が、伏線全てセルフ自己回収できるわけはないし、推理入るとやっぱり楽しい。何より今回はなぜこの館なのか、の…

やれやれ僕の頭はハードボイルドワンダーランド

週末から今週頭にかけては、仮病で頭痛がひどかったので、家でずっと寝ながらAKIRAやGHOST IN THE SHELLを見返したりしてました。 GHOST IN THE SHELLやっぱり面白い。イノセンスの方が好きなんだけど、久しぶりに見返したらちょっと印象が変わった。自分の…

うんちしながら本読むことを「ながら便」って言うみたい

カササギ殺人事件 最初がつまらないのは権利だと言いたげなミステリ作品はある。容疑者達の自己紹介に、探偵の人間観察や、容疑者同士の退屈な与太話が、何ページも続く、そんな退屈な作品だ。 そういう退屈な時間は、オチのための借金として、返済を期待し…

書いてねえぞハゲ

幽霊島 幽霊島 (平井呈一怪談翻訳集成) (創元推理文庫) 作者: A・ブラックウッド他,平井呈一 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/08/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 幽霊島は、とってもオーソドックスな怖い話。バケモンが近くを歩く…

山田風太郎らしくないし、忍法帖シリーズらしくもない話。風来忍法帖

山田風太郎の忍法帖シリーズを知っていますか。戦国時代に、忍者が血みどろ下ネタバリバリの異能力ハイテンション能力バトルを繰り広げる忍者小説のことです。スピード感がありそれも時代劇風の文体ながら読みやすく、エログロナンセンスで刺激的、かつスト…

段差でMacbook広げ奴

仕事場、フロアが変わり、広くなりまして、段差で広げ奴も出来るようになりました。長デスクの島がぼちぼちあって、しきりをおくスタイルで、個々人の作業幅の広さはぼちぼちですが、長デスクの島と島との感覚は大きく広がり、どんな姿勢でも、誰かが歩いて…

青春して成長する物語を読むとさ

彼、彼女ら、主人公はあんなことがあって、こうも成長した。こんなに劇的で作為的なことが起きてやっと人格が成長していった。じゃあ、どうやったら人は、自分は、成長出来るんだろうかとか考える。 ひげを剃る。そして女子高生を拾う。【電子特別版】 (角川…

本って難しいよねって話

本をすすめるのはまず難しい 本って大概面白い。でも人によって好きな本や心に残る本、気になる分野などが違うのはかなりあって、それはその人の性格や嗜好、人生観によるところが大きい。 だから「面白い本教えて」ってのはまず難しい。その人の嗜好を考慮…

誰彼がオススメです

『誰彼』 法月綸太郎 マジキチ推理小説 暴論、暴論、アンド暴論。で間違えまくった挙句、たまらず探偵、椅子蹴り上げるマジキチミステリ。別人?気づけよあの(←)クソ共。節穴すぎだろあの女。 『銀河の壺なおし』 PKディック 銀河の壺なおしは流石に草 タイ…

一人新本格ブーム

新装版 密閉教室 (講談社文庫)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る新本格の作品達は、大学生の時に意識して手を出したりはしてたんですが、今ひとつ乗れなかったんです。でも最近久しぶ…

少年だって向かない職業

少女には向かない職業 (創元推理文庫) 作者: 桜庭一樹 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2007/12 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 82回 この商品を含むブログ (225件) を見る 『少女には向かない職業』を読みました。桜庭一樹さんの小説は、『砂糖菓…

ミステリの古典を読む楽しさ詰まった一編

ブラウン神父の童心を読みました。 ブラウン神父の童心【新版】 (創元推理文庫) 作者: G・K・チェスタトン,中村保男 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2017/01/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 有名なミステリー作品で、探偵小説と…

自意識過剰です

自意識過剰人間の災難な旅行 舞台 (講談社文庫)作者: 西加奈子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/01/13メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る『舞台』を読みました。初の西可南子作品でした。 主人公は、いわゆるスタバでMacをドヤ顔で叩くと…

SF強化月間

死の鳥 (ハヤカワ文庫SF)作者: ハーラン・エリスン,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/08/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る早川文庫の、『死の鳥』を読みました。すごい面白かったです。自分が好きな種類の物語が沢山詰まっ…