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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

本って難しいよねって話

本をすすめるのはまず難しい

本って大概面白い。でも人によって好きな本や心に残る本、気になる分野などが違うのはかなりあって、それはその人の性格や嗜好、人生観によるところが大きい。

だから「面白い本教えて」ってのはまず難しい。その人の嗜好を考慮せずに、自分のマイベストを上げていくのは、自分語りに違いなくて、心に残ったマイベスト文学作品などをあげるのは、人生観のネタバレ感が強いから警戒したくなる時もある。そして、そんな本を勧めるのもどこか重い。

読書が人生観を作るかどうかは微妙なラインだと思うけど、考え方に影響を与えるものであるのは間違いないと思います。人生観と大層な捉え方しなくとも、ネタバレ感はやっぱりつきまとうと思う。

個人的な「最高に面白い」本は、自分が初めて出会うような感情や考え方をくれる本が一番面白くて、そういうのはやっぱり「文学」と名のついた権威ある本の方が多い。だから自分は古典の文学作品や人文書が好きです。海外文学だって人文書だって、そりゃあ重いし、若干嫌味な感も手伝って、なおのこと勧め辛い。

一般的に会話の中なら、話題の中に引っかかるワードから適当なエンタメ小説をあげてお茶を濁せばいい。だが、サブカル陰キャラクソ野郎にそんな引き出しはない。エンタメつったらラノベ山田風太郎忍法帖シリーズだ。

本の良さを伝えるのも難しい

①本で思考力が鍛えられる

個人的な補足:本を読むことは言語の運用方法を覚える最良の手段。人は言語を使って思考するから、言語の使い方や論理の立て方を知ることで、考え方を変えたり身につけたり強くしたりすることができる。

よくある反論:「ネットで良いじゃん」

ネットの文章に100ページにも及ぶ文章が沢山落ちているところにあたりが付いていて、それをじっくり読むだけの忍耐力があるならそれで良いと思う。

まず長い文章はそれだけでかなりの確率で正義だと思う。駄文だったらとかいう反論も個人的には無意味。長さに意味をなしていないレベルの文章は、文章という体裁をなしてはいない。まじでネットじゃダメだと思う。

とはいえ、長さが正義と言う言い草はかなりの暴論です。長くするには色々な要素が必要だし、それを読む側が使う頭もかなり違うからだと思うんですが、これを説明することができないです。

②小説を読むことで心が豊かになる

個人的な補足:小説を読むことは想像力を働かせて、自分の知らない人生を生きる人物の身に起きることを追体験することができる。知らない感情や気持ちを味わわせてくれる。

心が豊かになる()知らない感情知って何になるの。感受性とか何の役に立つの

心を豊かにする、とか言う説得で納得ができる筈がない。自分もそうです。小説は正直はっきりとした効果などは上の思考力の話以上にわからないです。

ただ、楽しいと思う感情や未知の感覚に出会うことで発する感情は好奇心と近いところにあって、本ではかなり手軽にその近い感情を刺激することができるとか最近思ってます。好奇心の素晴らしさは素子が解説してくれてます。

私は情報の並列化の果てに個を取り戻すためのひとつの可能性を見つけたわ。 好奇心、多分ね。

我ながらどっちも微妙な切り口です。もっともっと言いたいことはあるんだけど、どちらの意見も論理的にはあまり強くはならない気がします。

それに、結局、「お前はたくさん本を読んでるようだけど何か良いことあったの?年収は?」とか切りかえされたら「ぐぬぬ」と答える他ないです。

良かったと思う自分の中の読書の良さの根拠は、上に書いたこと以上に、自分の中にしっかりとあるのですが、これは何か「自分が時間をかけて取り組んだものを肯定したい」と言う例の一般的な感情なのか、読書によるものなのかは正直、区別がつかないです。

何はともあれ、結局、楽しいから読んでるのであって、よくないことがわかってもやめられることもないでしょう。

本の良さは読めばわかる。そして、わからなければわかるまでめちゃくちゃ本を読めば良いと思います。

殺風景なのでサングリアおいときます。
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