0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

館シリーズどっから読んでもレジェンド

肝となるトリック自体は遠い記憶に金田一かなんかで目にしてたせいかわかってしまって、殺し終わるまでちょっと歯がゆい時間が続いてしまった。

が、伏線全てセルフ自己回収できるわけはないし、推理入るとやっぱり楽しい。何より今回はなぜこの館なのか、の部分が今までのシリーズで一番グッときました。しっかりとした狂気を感じる人間ドラマが面白かった。

このシリーズ、解いてみろ、感がとても心地よいです。やっぱりミステリこうでなくっちゃ、とか思う。書店に平積みされてる「事件の裏にあるやさしい嘘」とか帯まかれてる本見ると唾ひっかけたくなるよな。ならない?

時計館の殺人<新装改訂版>(下) (講談社文庫)

時計館の殺人<新装改訂版>(下) (講談社文庫)

 

館シリーズも残り少なくなってきました。次は黒猫館と赤川次郎並読してこうと思います。

スコセッシデニーロアルパチーノのギャング同窓会。間違いなくアイドル映画だ。ゴッドファーザーグッドフェローズスカーフェイスでも見返して待ちましょう。

ところで、グッドフェローズ、は面白いのはもちろんなんですが、マフィアの凄みとどうしようもないクソったれっぷりがとってもわかりやすく描かれていて、すごく勉強になる良い作品です。組織のロジックというか原理みたいなのが頭の中にすっとインストールできるような気がしてくる作品。ゴッドファーザー1、2を見て、ロバートデニーロのマフィアがかっこよすぎ、なんならマフィアもかっこよい、とか血迷いだす青少年の頭に冷水ぶっかける道徳的作品である。おすすめ。あの時はありがとうございました。