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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの感想

刺激的で内向的でダークだけど明るくて感動的な最高な映画

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マルチバースということでどんな作品どんなキャラクターがそしてどんなifが出てくるのかというワクワク感が始終付きまとう中、平行世界でのキープレイヤーとのやりとりや、サム・ライミが描くどっきりホラーアクションがあわさって、2時間全く退屈しませんでした。

中でも抜群に良いのが起承転結でいう結の部分です。傲慢さととんでも能力故にあやうく感じるドクターストレンジがあの書物を手にして何をするのか、解決に向かって何をして、最後に仲間に、チャベスにウォンにクリスティーンに、なんと言葉を交わすのか、ここが抜群に良かったです。クリスティーンにかけた言葉、ベタですが最高にストレートでかっこいいですね。はっきり英語で耳に残りました。チャベスにだってそう。今回のヴィランが腕をおろすシーンも、これもまたヴィランともども火の玉ストレートでめちゃくちゃ良かったですね。

敵の強さや容赦のなさも相まって本当にどうなってしまうのかとハラハラしてならなかったのですが、根暗にならず根明なまま駆け抜けていってくれました。

個人的には今作のマルチバースは、ノーウェイホームの場合はファンサービスにこそどこか本質的な感じがしましたが、こっちはもっと物語よりで内向的なエッセンスになっておりました。予習として、What if...、X-MEN関係、と色々あるでしょうが、ファンサービスはスパイス程度で、同じく内向的な作品だったワンダヴィジョンを見ていると、カタルシスは大きいと思います。内向的な並行世界作品と聞くだけでときめくことができる人はぜひワンダヴィジョンを。

以上です。自分にとっては、エンドゲームを除いたら一番になるかもしれないMARVEL作品になりました。話は刺激的で内向的でダークだけど、結末は明るくて感動的な最高の映画です。