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エンドゲーム以降のMCU作品

Marvel続くよいつまでも

disneyplus.disney.co.jp

エンドゲームの公開日が2019年4月26日ということで、「アベンジャーズ」という大乱闘スマッシュブラザーズMCU作品が最後に公開された日からもう2年半が経ちました。

一般的な映画ファンにとってのMCU作品といえば、おそらくアイアンマンやアベンジャーズあるいは過去作(ドビーマグワイア版)のスパイダーマン、になってくると思うので、最近はあまり目立った印象がない気がしています。それでも直近のエターナルズやヴェノム2はもちろん、シャンチー、コロナが重なって不幸だったブラックウィドウなどもそれなりに話題にあがったとは思いますが。

実はというか、上にあげたリンクにある「Disney+」ではMCUフェーズ4と銘打ちかなりコンスタントに作品が公開されています。どれもドラマ6話~9話で1話につき30分超~50分程度までとなかなかのボリュームで、上記の映画作品の公開の合間にもエンドゲーム以降のアベンジャーズのヒーローの話が数々描かれています。

エンドゲームでヴィジョンを失ったワンダの話であるワンダヴィジョン、キャプテンアメリカに盾を託されたファルコンとその友人ウィンターソルジャーの話、サノスに殺された世界のロキではないロキが時限を超える話、ホークアイというキャラクターに新しいヒーローやヴィランとの関係性を描いて掘り下げるその名の通り、ホークアイといった作品。

アベンジャーズをヒーローの群像劇として欠かさず追っているファンからすると納得のラインナップで、見ないわけにはいかないような作品群にはなっています。

が、実際問題アベンジャーズは映画で見ていたこともあるけど、このDisney+の展開すら把握していなかったり、タイトルを聞いても誰が誰か、と頭に俳優の顔が浮かばない人は多いのではないか、わかったところで今まで単品で主役として映画化されたことないようなヒーローのドラマで興味がひかれない人も少なくない気がしています。

コンテンツはますます充実してきているけれども、MCUファンとちょっとした映画ファンとの間に乖離が生まれてきている、と最近のMCUから感じます。

海外と日本との間にあるMCU映画に対する熱量の差があるのは数字も示すところ(※記事)ですが、このような差が、今言ったライトなファンとMCUファンとの間でもそんな熱の差が出てきいるのではないかと思います。

オタクっぽくなるMCU

ライトとコアと区別できるくらいに、コンテキストが充実してきたMCU作品ですが、話の内容それ自体もどこかオタクっぽさを増しています。

その最たるものが、エンドゲーム以降のMCU作品の一つのコンセプトになるといわれているマルチヴァースという概念になります。これは雑にいうと、宇宙が複数あるということ、するとつまりアベンジャーズのようなヒーローたちも複数存在するということにもなっていきます。

違う宇宙でヒーローが敗北する現実や、いわゆる映画自体が正史として追っていく宇宙の現実の中で死んでしまったヒーローが違う宇宙で奮闘して、正史となる宇宙のヒーローたちの力になる、エンドゲームですでにその気がありはしましたがあの映画以降、MCU作品はこのコンセプトをもとにそんな展開を、まだはっきりと展開してるというほどでもありませんが、入り口のようなものを度々描くようになっているのです。

最近は少し下火にも感じる日本のアニメやノベルゲームがやってきたような並行世界の概念がこんなにもメジャーで大きな舞台というか、ビックコンテンツの中で見れることに少し驚いています。今の所ワンダヴィジョンという作品には最も驚かされましたし惹かれました。

MCUは原作ありきでもありますし、日本のそれの方がすすんでたとかそういった類の話をしたいわけではないです。

オタクっぽいとはいえ、「何度失敗しても僕が彼女を救いにいく」ではない「何度失敗しても俺が俺たちが人類を救う」になるだろうMCU作品で、このマルチヴァースをどうやってゲームクリアするのか、というところがとても楽しみなのです。

スパイダーマンノーウェイホーム盛り上がってます

また、そのマルチヴァースのコンセプトがついに映画で本格的に展開するのでは、と推察されているのが日本では来年1月公開のスパイダーマンノーウェイホームになります。

悪役であるヴィランは、アベンジャーズシリーズではない過去のスパイダーマンの作品の役者が出演しており、まさか過去作のスパイダーマンも俳優と一緒に出演するのではと噂されております。

ただ、悪役は確かにそうですが、スパイダーマンの俳優は噂レベル、そして悪役も演じている俳優が同じとはいえ、その前の映画の物語の地続きだということは確定していません。ファンの盛り上がりは大きくここにこそあるのですが、マルチヴァースといっても過去作品の物語ごと救う話になるのかというと、少し怪しい気はしています。

ですが、cm のキャッチに聞こえてきたスパイダーマンの「全員は救えない」という言葉、とても馴染み深い言葉に感じませんか。

エンドゲーム以来の盛り上がりを見せているスパイダーマン最新作、そしてこれからのMCU作品の数々が楽しみでなりません。