ミッドサマーのいつもの浅い感想です
えらいこっちゃな映画だった。笑いあり狂気ありのサイコホラーカルト映画。ちなみに全米は勿論日本でも大ヒット中。
あらすじは、家族を失くし心に傷をおった主人公とその彼氏と同級生の大学生たちが、とあるスウェーデンの、いわゆる社会と隔絶されたところで生活している民族の祝祭へ旅行に行って、散々な目に合うという話。
前半は正直つまらない退屈な時間も多いのですが、だんだんと狂気が明るみに出てきて、もう真っ昼間の明るい中で起きるやべえ出来事の数々に目が点になります。こわい。中盤からどうにも目が釘付けになってしまう映画でした。
終盤からラストにあたってはもう怒涛のサイコ。エエエって声が自然と出ましたし笑いました。伝説でしょうねあの○EXシーン。絶叫して踊るシーンとかままあるし、一緒に見た友人が絶叫上映良いんじゃないかと言ってましたが、確かにこの映画ピッタリでしょうね。
気分が悪くなって退席者が出てしまうのは、あの映画の明るさやジャケットの美しさそのままに明るく鮮明に表現される人体欠損や裸体描写のせいでしょう。ロメオゾンビ映画とかのグロとかとなんか真逆な感じ、薄暗く悪趣味ながら楽しみにしちゃうようなグロと真反対、痛いし見たくないしリアルかも。
胸糞悪い映画という感想も目立つようですが、むしろラストはカタルシスを感じられました。ハッピーエンドだと思う。後ほど町山さんのレビューを聞くに、監督アリアスターは実際に家族を亡くしていて、自分の個人的なトラウマを昇華すべく映画を撮っているとのことで、それを踏まえるとなおさらハッピーなラストなのではないか、これはサイコホラーエロゲの分類でトゥルーエンドに位置するようなラストだったのではないかと。
これは特段異端な意見というわけでもなくて、ここは大きく派閥が別れるところだとも思う。主人公は幸か不幸か。ただし、議論してもどっち派かに転ぶようなものでもないので、人と討論しても盛り上がれないでしょう、「恋愛映画なのでカップルで見て」って監督のレビューには、納得はできつつも悪意を感じぜざる負えないです。
他にツッコミどころ笑いどころもいっぱいなので人と一緒に観るのがいいのは確かです。
そんな訳で、ホラー映画に飽き飽きしてるけど、ちょっと刺激的な映画を見たいという人にオススメなマシキチサイコ映画ミッドサマーでした。
