営業を、「人にモノを売ること」と定義すると、とてもなくなってしまうような仕事には思えないように、プログラマーの仕事を、「モノに命令を与えること」と定義すると、とって変えられてしまう仕事とはとても思えない。
さらに、Webの本質を「物理的制約を超えて情報を取得、操作すること」とすると、Webエンジニアは、とてもなくなる職業とは思えない。Webの、ブラウザの表現力が強くなればなるほど、人間がWebでやりたいことは増えていく。
だけど、それはとてもマクロな話であって、じゃあこれからも同じような形で仕事が続くのか、同じように仕事を進めてコードを書き続けるのか、そしてWeb業界に身を置いてさえいれば安泰なのか、というと、それは全く違う話。
誰でも作れる時代
IT業界しかわからないし、興味がないので、それしか語れませんが、AIでんでんについては、楽しみこそあれ、職業的な不安を感じたことはないです。そもそも、昨今のAIというブレークスルーに関係なく、今まで変わってきたし、これからも変わっていくだろうと思ってます。
IT業界は、作れるだけで価値だった時代から、作るだけなら誰でも出来る時代、という程度にはとっくに変化したと思います。組み込み系とかは知りません。
ここで言う誰でも出来る、のレベルは、飲食店でホールのアルバイトが出来る、と同程度の話でして、そしてこの変化で「仕事がなくなる」人も確実にいました。自分もSIとWebを含むこのIT業界に身を置いた6、7年間の間で何度か、そうなってしまった人や仕事を見てきたつもりです。
実感レベル
誰でもシステムを作れるようになった今の時代ではありますが、どうやって作るか、どんなシステムを作るか、という観点でやることやれることが爆発的に多くなった時代ではあります。
そんな時代で、ITの、エンジニアとして付加価値を出していくために大事なことはプロダクトの近くに身を置くことだと思います。
誰でも作れるシステムを、実際どうやって作ることが一番良いのか、どんなシステムを作れば人が使ってくれるのか、と考えることがとても大切です。アジャイル、というより、マイクロサービスの興隆は、その必要性に迫られての変化ですものね。