0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

物わかりのいい男の子がお母さんとゲームする話です。

久しぶりにタイトルで飛びついたラノベだった。
だけども、ちょっと軽すぎて馴染めなかった。

異世界に転生して冒険する話じゃなくて、フルダイブ型のファンタジーネットゲームをお母さんとプレイする話でした。
いや、フルダイブ型というよりももっとギャグ漫画テイストで、ディスプレイに吸い込まれるレベルです。まあやってることはフルダイブってことです。
で、読んだ結果ですが、「ギャグでもお母さんと命にかかわる冒険に出ることなど出来ないのだろうか」なんていう一周回って妙な現実感をくれたライトノベルでした。ちょっと不思議に感じてしまうほどの、踏んじゃいけないところを踏み込まない感があった。タイトルは久しぶりにときめいた凄くよかった。絵も綺麗ですしね。

ゲームの世界に夢はあるのか

ところで、.hackや、アクセルワールドソードアートオンラインがVRゲームラノベとかの流行りの始まりにいて、多分、そのWeb小説時代はオキュラスリフトなんて影も形もなかったと思う。
だから、ラノベがVRを追ったわけではないけど、今、IBMだったかが実際にソードアートのVRゲーム作っているように、今いったアニメ作品やらはVRっていうものを作るときの想像力に確実に影響を与えているとは思う。

だけど、オキュラスリフトやホロレンズは、ゲームの世界への誘いというより、人間の実存を揺さぶるかもしれないSFとしてとらえた方が個人的に夢がある話だと思う。
これから、外の景色より美しい景色が見えるかもしれないし、それはゲームがより楽しくなるとかそういう次元の話でもないと思うんだよね。大仰な言い方だけど、SNSは、人間同士のコミュニケーションの面から人間の実存をゆさぶったツールだと思うよ、そういう次元の話ね。

なんとなく『VR=夢あるゲームの世界』みたいなビジョンで進んでいって欲しくないなと思う今日この頃です。