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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

エッジランナーズ見てからサイバーパンク2077をプレイし始めるボリューム層

サイバーパンクエッジランナーズ

キャラクターは皆魅力的だったし、ハックとかガンアクションがかっこよくてそれだけで見れる。さっさと人間達がやることやって先にいって関係性が変わっていくし、ガンガン事が起きていくテンポが陽キャアニメという感じがしてとても良かった。

ただし、もうちょっと二人で幸せについて本気だして考えて欲しかった。ルーシーがそんな夢を一人で叶えたところで幸せになれないくらいわかるだろうと。あれだけエネルギッシュな二人なら、デイヴィットの母親の呪いも、アラサカのマークも、あの街の狂気も名誉も振り切って、二人で月に行けたんじゃないか。

ニューロマンサーとかもっとあっけらかんとしてたと思うが、サイバーパンクのパンクの部分に薬とか改造とか入ってくるとどうしても退廃的なにおいがお約束のように漂ってくるのは悲しい約束事なのだろうか。

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音楽なんかも世界観にバッチリで「評価されている」というのもよくわかる。オシャレさが鼻につく人はいるだろうとは思いつつ。

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サイバーパンクのゲームもプレイ

面白かったので視聴後にプレイを始めた。まず、プレイ始めて数分でこのゲームの凄さを感じた。没入感が未体験ゾーンにある。完全に次世代のゲーム。歩くことができるオープンワールドサイバーパンクな街並みは、人の活気を肌で感じることができるくらいの現実感で、実際に歩いているかのような感覚になる。

Youtubeではエッジランナーズ聖地巡礼といった動画が多数上がっているが、アニメがゲームをしたじきにしていて、そこをゲーム内でみて回る。字面に起こすと若干滑稽に聞こえるが、それが全く馬鹿馬鹿しく感じないくらい説得力を持っているのがこのゲームの世界の作り込みである。実際にみてまわりたくなるだけの根拠や説得力がこのゲームの街並みにはある。

また、オープンワールドかつリアルなゲーム特有の、fallout4だったりウィッチャー3やFarCry、Dayz Goneなどの人と話したりイベントを進めているときにきちんと会話をしているようでどこかチグハグに感じる挙動だったりが薄く、人と話しているような錯覚を感じるほどの没入感と現実感がある。絵面の細部のリアリティ、バチっと目を合わせてくる人の視線、挙動が単純に綺麗だからなのか、今あげたような大作ゲームのリアリティ一の歩先にある現実感だと個人的には思う。

ただし、今あげたようなゲームより圧倒的に面白いかというのは別の話であはる。不満なのはストーリー。メインストーリーとして先は気にはなるものの、内容が本当に薄味だったし、サイドストーリーはほとんど全てが正直面白くなかった、興味をそそられなかった。よくよく考えると二つくらい面白いのあったかなくらい。

群像劇ながら気を衒わないストレートな話ややりとりが多く、それっぽい人たちのそれらしい話が続いていくばかりで退屈。この辺りはfallout4やDayzGoneなどとは全くもって違う印象がある。街中で拾えるテキストログが死ぬほど面白くないのも特徴的だ。

戦闘は面白い。どんどんレベルが上がりやれることも増えてくると一方的にはなりはするもののそれはそれでプレイヤーが意のまま楽しめるようなアクションが用意されているのはとても良い。

だが、また否定的な話をすると、その意のまま暴れられるアクションを身につけてもそのまま暴れさせてくれる時間はあまり用意されていない。クエスト、ストーリーの山場にも関わらず、見つからないように敵のアジトに潜入して工作しろとか、サイドクエストで、できるだけ戦闘を行わないことが望ましいといったクエスト依頼がくるのが残念でならない。強い敵もタレットか地雷くらいのものである。

あの拠点にいる敵を一掃しろとかそういう依頼をもらって、それこそサンデヴィスタンで秒速で相手がこちらに気づくと同時に何十人殴り殺すなんてことをしてみたいものだった。

ステージの構造的にも敵の数的にも今ひとつで、最後の最後まで敵の攻勢は虚しく、アダムスマッシャーというラスボスは彼の周りを回りながら殴るだけで終わってしまった。

プレイヤーの実際の状態くらい強いことを踏まえたクエストがあったら、このゲームの世界観的には成り立たなくなってしまうとは思うものの、「それはそれ」みたいなゆるさも欲しかった。暴れたいのにひたすら会話をしなくちゃいけないことが多いのは窮屈だ。

まとめると世界観は最高、ストーリーは面白くない、戦闘は物足りない、といった塩梅である。不満多めだが、DLCは楽しみで発売日にやりたいと思っている。