0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

アベンジャーズ エンドゲームについては個別に感想を書きしるしておきたい(※ネタバレ込み)

3人のヒーローのエンディング

自分にとって、アベンジャーズエンドゲームの良かったと思えたところは、なんといっても、キャプテンアメリカ、アイアンマン、そして王だったソーの物語を描ききったところです。

今作、エンドゲームには、アイアンマン、キャプテン・アメリカマイティ・ソーの最終作として、3つの映画のゴールがここにはありました。

アイアンマンのサノスに対する畏怖、愛するものの命が強大な異星人の力によって奪われてしまうかもしれないという恐怖感や不安について、キャプテン・アメリカの、時代を違えてしまった愛する人への孤独感について、ソーの王としてのプライドや重圧について、連作でとても一貫した形で問われて、今回でこそはっきりとした解答が描かれていたと思います。

大勝利

加えて、ヒーローがサノスにどう勝ったのか、というのも素晴らしかったです。それは、もちろんアイアンマンの指パッチンではなく、彼らがサノスが勝ち取れなかった、信念を貫いた上で自分の幸せを勝ち取った、という点です。結局、半分死ぬことで資源、食料的な危機から人を救える、というのは地球においては間違っていたことが証明されているわけですし、完膚なきまでのヒーロー達の勝利だったと思います。

ヒューマン

実際映画の時間の比率であってもそうだと思いますが、アクションというよりは、断然ヒューマンなやりとりに胸が熱くなるシーンが多かったです。

父親と子育てについて正直な話をするアイアンマン、母に自分の弱さをさらけ出すソー、愛する人をブラインド越しに静かに見つめるキャプテン。どれも、ヒーロー達にとっての、最も自分に影響を与えてくれた人物であり、自身のトラウマとも深く結びついた存在とのやりとりは、とても感動的でした。バトルロイヤルは名作だったと思いますが、その作品の終わりでの王としてなんとなく収まっていない感や、インフィニティウォーでも明確にされていたソーの苛立ちを踏まえると、あの強く聡明で暖かいあの母とのやりとりは泣けてきます。

次のフェーズも楽しみだね

そして、まだこのシリーズを愛せると確信したのは、スパイダーマンのファーフロムホームの予告でした。フェーズ3が終わったあと、このエンドゲームの後のヒーロー達を描こうとしています。自分は、このスーツを着たおじさんおばさん達が華麗に街を破壊する映画をもっともっと見ていたいです。

例えば、トニーの最期を見届けたスパイダーマンがヒーローとして、主演前作を踏まえてまた再び、どう成長するのか。

王でなくなったソーはガーディアンのチームに参加してくれたら、ギャラクシー一行のギャグコメディは、また一層楽しくなるんじゃないか。

映画映えする代名詞アクションのスパイダーマンはもちろん、ドクターストレンジのアクションのギミックも、今後手練てきた魔術師として更にカッコよく面白く描いてくれるんじゃないか。

キューティクルで強かった主演作に比して、今作でちょっと雰囲気が違って中性的だったキャプテンマーベルは、今回の映画でのそのジェンダー臭は、キャラクターとして誤りだったと脚本家と主演の彼女含めて発言していますし、次作でまたあの、かわかっこよさに磨きがかかるかもしれません。個人的に、見てるだけで幸せになれそうなビジュアルの良い女優さんですし、アイドル映画としてだけでも十二分に楽しめます。

色々な妄想や期待が膨らみ、楽しみが尽きないこのシリーズ、今後もバッチリチェケラです。