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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

映画日記① 2017年6月

最近は割と映画も見てます。劇場と自宅は半々くらいかもしれません。劇場の映画の感想をまとめてみました。映画を語るときは、なんか口が悪くなってしまうので、すみません、と先に謝っておきます。

ゴーストインザシェル

ハリウッドの攻殻機動隊『ゴーストインザシェル』です。近所の映画で上映終了日間近の日にすべりこみで見てきました。映像自体は、別にサイバーパンク感でてたし、安っぽくもなくて、悪い感じはしませんでした。俳優人たちは若干残念ですけど、しょうがないよなあという印象。

肝心のストーリーですが、なんとも微妙です。攻殻機動隊的な話をするなんて、鼻から期待してなかっんですけど、ハリウッドコーティングだとやっぱりそういう話になっていくかあ、と見ていてどんどんしゅんと凹んでしまうような内容でした。

別に最低最悪の出来ではない、映像だってそれなりに凝ってた、迫力あるシーンもあった。でも、見る必要は全くなかった。駄作。

ガーディアンオブギャラクシーリテイク

これはとてもとてもよかったです。ここ最近のアメコミヒーロー映画で一番感動しました。話はいたってシンプルで、家族です。主人公が生まれて初めて実の親と出会い、そして、育ての親の愛を知る話です。

このシリーズは、敵も味方もキャラクターが立っています。物語を振り返ると大きな動きはない気がするのに、見ている最中は濃厚に感じるのは、キャラクターのおかげと思います。ギャグがこまめにあって退屈な時間はなかなかないです。

今回はなんといってもあのとさかのおっさんです。最高じゃないですか。

一つ文句言うと、最後が少しクドかったです。最期次第で個人的な歴代屈指の映画作品になったはずだと。

あと、OPはすさまじいです。めちゃくちゃカッコいいです。それだけでも見る価値はあると思います。

ローガンさん

なんとなく物申したくなる映画でした。

いわゆるヒーローアフターものだと思います。ちょっと暗くて、ヒーロー映画といえ、なかなかのグロさです。ウルヴァリンシリーズは、一貫してそうですね。

以下はネタバレ感想になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、単なるバッドエンドにすぎないウルヴァリンのエンドロールだったと思います。今回彼がヒーローとして達成しなければいけなかったのは、「愛する娘と共に生きること」ではないでしょうか。彼は今まで他人を愛することはできていた、経験してきた、と思います。かつて仲間はいたといっています、そうでしょう。一緒に生活だってしています。ただ、そこから逃げてきただけです。

愛する娘を守ることは、厳密には経験してませんが、愛する女を守ることも仲間を守ることもしてきたし、今まで達成してきたことじゃないですか。

最期に娘たるローラに手を握られ「こういうこと」かと悟るのは一体なんのことでしょうか。彼は家族を持っていなかったから?娘にあたる存在とはいえ、妻の腹が膨らんで出てきた存在ではなく、その家族を増やす過程を経たわけではないです。みなし子の彼女を娘と認識した瞬間に感じた思いが、初めて経験する家族愛だったのですか。誤解がないようにいうと、別に血のつながりを問題にしてるわけじゃないですよ。 

自分はちょっと悲しい気がしました。ガーディアンオブギャラクシーは仲間を家族と呼ぶでしょうが。

これはこの映画の責任ではないのかもしれませんが、そもそも、XMENのキャラクターがアベンジャーズにスピンオフなどで登場し、そして、XMENのシリーズで楽しく大暴れする物語が存在している現状で、このLOGANの状況は白々しいです。マーベルの映画がアフターヒーローを作るならアベンジャーズを言及せずには、アフターに説得力を持たせるのには難しいと思います。今回特にうなずける説明もなかったし、アフターヒーローの状況にあって、敵も結局ヒーロー健在時にあったころからまるで影響がないようではXMENらヒーローが、何を成したのかわかりません。本編で出てくるXMENのアメコミは、本当に最初から最後まで嘘だった、そんな印象です。

捨て身で娘を守って、はいさようならなんて、ヒーローのやることじゃないですよ。せめて最期に、墓の石をちょっと揺らしてくれさえすればよかったのに。