久しぶりハルヒ
割と最近、ニコニコ生放送で、一挙放送をやっていたから、全部みました。涼宮ハルヒ第一期はリアルタイムで全部みていました。
今見てもやっぱり面白いアニメでした。二期は例のエンドレスエイトともあって、トーンダウンしてしまうけど、一挙放送となると視聴に耐えうるものでした。絵も、やっぱりかわいいからなんとかなっ...、てないです、すみません、でも3話分くらいはみました。
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06
- メディア: ペーパーバック
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ハルヒはやっぱ面白いと思います。
輝かしき学生生活と学生の繊細な人間関係とSFらしい不穏な空気。バランス感覚があって、なんとなーく共感できるところがあるハルヒとキョンに、周りのキャラクターもみな魅力的でした。
それに、思春期の女の子の思った通りになる世界、っていう設定って、もうなんか絶対誰かがやらなきゃいけない話だった。そんな賞をとるような作品だと思うんです。憂鬱の締めとか、もう出来すぎてますよね。
だけど、昨日再認識したのは、ハルヒがすごい面白い作品だってことじゃなくて、ハルヒという作品をすごい楽しく視聴していた過去の自分でした。
フィクションに夢中でいられる時期
このアニメの一期に触れていた自分が、フィクションに対して多感でいられた最後の時期だったのではないかと思います。
今日見てると、当時の自分がどれだけ楽しみにハルヒを見ていたかが手に取るようにわかる気がしました。場面ごとにその作品を見ている時の自分のその時の感情が手にとるようにわかるんです。どういう体勢でテレビを見てたかまでわかるシーンもありました。
長門というキャラが好きでした。朝倉からキョンを守る回で、自分の妄想の理想のような立ち回りをしていました。谷口に見つかる前のシーンの可愛さに感心したこと。射手座は何回見直したかわからない。画像を沢山保存しました。
ハルヒも好きでした。サムデイインザレインをみる前からヒロインでした。ハルヒのような人間が自分を好いてくれたらいいなとか、でも自分はキョンのような人間には絶対になりたくないとかずっと考えていました。同い年くらいのくせにね。
ライブアライブの回は苦笑いをしてしまった。ハルヒという作品がああいうことをやるのが、あからさますぎるようで、恥ずかしかった。これも見てる態勢まで覚えてる回の一つです。何だか恥ずかしさに直視に絶えず、ベッドで本読みながら見てました、あれは中学校の頃に妄想してたものに違いなかったので。
小説もそこそこ読んでましたが、深夜アニメなんかは、何でも学生服着てるだけである程度感情移入することができました。ハルヒの時には半ばうんざりしてきた時だったけど、そういう意味で学生服に青春をみるのがなくなったのと、今いった多感な時期の終わりは同時だったのかもしれません。
隠れオタク
このときハルヒを含む深夜アニメを見ていたことは誰にも言ってなかったと思います。中学一年生の時から見てました。周りの人には感づかれてはいたとおもうけど、知らぬ存ぜぬ認めぬ的なスタンスとってたからアンタッチャブルでした。
ゲームやアニメがかけがえのないものになるのは、こういうタイミングな気がします。こういう時期に、自分に暗黒的な人間関係があって、毎日つらい思いをしてなどしていたら役満だったでしょう。あの作品に「救われた」とか言いだすのはそんな世界線かもしれません。
毎週楽しみにしていることを誰にも言わずにいる思春期は、幸か不幸か、いやどっちでもいいような。
基本的に自分が、映画や漫画やらで作品について、説明も下手で、人と意見が合わないのはこのへんの時期の影響が少しあるかもしれない。いや、鶏卵系でしょうかね。
人と意見があうときは共感できることが嬉しいが、あわないはあわないで人と違う意見を持つ自分が嬉しい。
やっぱオタクの本質ってディスコミュニケーションじゃなーいって自画自賛しておわりにします。