0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

しんえばんげりおん

庵野 結婚」「庵野 子供」など調べてしまうような映画だったから。

エヴァとってもよかったです。キャラクターはそれぞれの後悔や思いにケリをつけて勝負に勝ち、同時に前回EOEで、監督がファンに説得することに失敗したカルト映画のエンディングを今回本当の意味で終わらせた、ケリをつけた。そういう映画だったと思う。

庵野監督自身がEOEの時点でシンジやアスカのようだったか、同一化していたのか、未熟だったのか、というのは全く違うと思うけど、「気持ち悪い」という言葉のルーツも含めて、多少なりシンジやアスカ、そしてゲンドウに感情移入していたし、だから前回の映画で話をするべきだったゲンドウが語らなかったことには監督自身の思いが、偉そうな言い方すると、「若さ」みたいなものがあったと思う。

今回は、エヴァに存在しなかった「世界」が作られてそこで親と子が描かれる、ゲンドウが本音を晒しシンジが大人としてゲンドウと向き合った。あの終わったはずの映画の続編になってるしアンサーになってる。子供と大人、父と子だったり、監督と客だったり、いろんな意味で示唆に富む、象徴的な映画だった。

アニメでは自分を省みなくて済むと自分はよく言っているものですが、今回シンジくんが大人になってしまったことには少しの焦燥感を覚えました。エヴァはやっぱり強い映画です。

それに、あれだけ暗い物語があの形をたもったまま、今明るい物語として改めて目の前に現れたので、映画鑑賞後は世界が少し良くなったような錯覚すらしました。ほんとうに心に残る良い映画です。ジャパニメーション万歳ですね。

ところで惣流の方だったら大丈夫かなと、ケンケンさんが心配です。