次の炎上はさ、多分さ、客としてきたある若い子がさ家系ラーメン屋のスープを炊く釜にさ、鼻くそ飛ばすジェスチャーで何か小さな異物を飛ばすんだよ。それが実際鼻くそなのかは置いておくとしてさ。それをさ、もちろん友達が撮っていてSNSにアップするんだな。そんでネットが大好きな暇な人たちがTwitterかTiktokで見つけたその動画を拡散させるんだよな。
すぐに拡散して炎上するんだけど、若い子と一緒にお店もすぐに特定されるんだよ。そんでさ若い子のdisと他個人情報と一緒にさ、動画に映ったお店に対してのGoogleの口コミや実際に行ったことある人の感想も集まってくるんだよ。
「それにしても空いてるな」「資本系か」「ここ実際鼻くそみたいな味するし混入したところで味変わらん無罪だろ」「本田さんこれ2000円払えますか」とかつぶやきクソリプ飛ばしながら燃えあがるんだよな。
そんでこのお店はTwitterとかやってないから、燃えて1日2日くらいして公式HPで告知が出るんだな。「2023/02/01 当店でおきたお客様による迷惑行為につきまして」とかTOPの更新履歴に見出し作ってな。お客様に不愉快な思いをさせて申し訳ありませんとか、再発防止の徹底を誓いつつ、申し訳程度の法的手段の検討とか匂わせて、さっぱりとした400文字ぐらいの文でまとめるわけだわな。
ただ、そんな公式HPのアナウンスの半日前から半日後くらいの間にはさ、あるラーメン屋のさコンビニタイアップしたことあるくらいの有名な、でも東京と地方の本店で1店舗ずつくらいで毎日行列作ってるような意識の高いラーメン屋の店長がさ、Twitterでさ「ラーメン屋にとってスープはお店の心臓でありかつ金庫のようなもの。お客の鼻くそが届くような位置に置いてあるなんて無防備にも程がある。入れられても当然である」とかスープ鼻くそ混入自己責任論を展開するんだな。そして彼はやっぱり意識が高いからさ、Twitterにも囲いのラーメンオタクがいるんだけど、オタクたちは「うむ」って感じの引用RTを飛ばしながら、完飲したそのお店のどんぶりの写真と感想を改めてTwitterにあげながら、その騒動のお店と資本系の家系ラーメン全体をdisるんだよ。
するとまとめサイトではさ「鼻くそラーメンさん意識の高いラーメン屋さんとその囲い達に逆に怒られてしまうwwww」とかスレタイの記事が上がってさ、店長の腕組み自画像のクローズアップと、囲いのラーメンおじさん達のTweetを拾って、5ch民のキモイキモイってレスで記事が埋まるんだよ。
同時期にヤフコメあたりからこの事件にたどり着いたインターネット正義マンが、意識の高いラーメン店長にさ「あなたのお店の席に置いてある調味料は安全なんですか」とか戦いを挑むんだよ。
ラーメンおじさんは最初は囲いのラーメンおじさんのツイートファンネルを拾ったりいいねしたりしてやんわり正義マンを反論するんだけど、やがてめんどくさくなって、とうとうTwitterに謝罪文をあげるんだよ。「申し訳ありません。私〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」(←1200文字分の駄文を取り返すすごい面白い140文字以内の謝罪文)
