セカイ系おじさん
上下読み終わった。久しぶりの村上春樹。結末は確かに良かった。下敷きが多分、ユングなんだろうけど輪をかけて内向的な作品だった。セカイ系の走りだと言われたりするのは本当によくわかる作品だ。この作品の選択は、最近だと懐かしさすら感じつつあるようなアニメやエロゲやラノベといったオタク作品の中にあった、あのジメッとした憂鬱そのもののよう。
ところで、意識的に飯を作ったり食ったり音楽聞いたりってああいうのって、百合作品だと輝くよ。これ間違いないよ。っていうかそんな作品教えて。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: ペーパーバック
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人生なんてそんなもんだって
思いの外サイバーでスペースでドラマ。利用されるばかりの無意味で苛烈で悲惨な宇宙の旅。そんな一生で、人が見つける自分の人生の目的とは。最後、エピローグ、人生の終わりで主人公が見出す言葉がとってもストレートで素敵。読んでて火の鳥を思い出しました。
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
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イットチャプター2
イットのチャプター2見てきました。ホラー要素は前作が凝ってたのに今回はどこか一辺倒。クトゥルフテイストだけどあまり怖くない。このシーン意味あったんかと思うところもちらほら。
果たしてイットとは何を意味するのか、って話があってそれはすごく観念的で好きなんだけど、映像にすると頭でっかちで陳腐な感じになっちゃうような。ラストにハリーポッター始まってアワワ。
ただし、ヤバイ動きするお婆ちゃんは良かった。怖かった。
総じて、イットってお話は好きだけど、映画はもう一つだった。っていうことかもしれない。
スティーヴン・キングは「スタンド・バイ・ミー」しか読んだことないんだけど、また何か読もうと思います。そして新しく劇場公開された映画見るなり「原作では〜」ってマウントとろうと思います。よろしくお願いします。