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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

映画日記⑧ 2018年8月から9月10日まで

レディプレイヤー1

「君ポタクだからこういうの好きでしょ笑」とか言われて、電車男を見てしまったかのようなギャップ。

冒頭からVRゲームが人類の逃避とあるかのようなナレが入って嫌な予感はした。

よくあるステロな現実世界のオルタナとしてのVRMMOに、ちょっと薄味な登場人物、急に感じる展開、その数々を乗り越えてVRおままごとな山場に突入し、最後の言葉で思わずFax

陽キャさんにはわからないのかもしれないけど、お友達欲しくてゲームするわけでも、オ○ンコしたくてゲームするわけでもないんだよ。

オタクに絶賛のパロディシーンもわからんかった。金田のバイクのかっこよさなんかCGからはかけらも感じられないし、シャイニングの舞台をなぞったところで感動も面白さも別にない。

唯一、ガンダムについては、ハリウッド映画が描く日本軍人みたいで逆によかった。操る人間も同じ理由でいい。ガンダムの登場シーンは唯一燃えた。

死霊館 エンフィールド事件

過去アメリカで実際にあって、テレビにも放映されたという、とある家庭におきた悪魔的な事件である、エンフィールド事件をもとにした()というホラー映画。

ホラーで悪魔モノだけど不条理でなくてヒューマン。一番怖いのは人間…とか言い出さないヒューマンホラー。

一作目よりかはビックリポイントが減ってるけど割とあったかホラーだった。近く新作も待ってるみたいです。

ソーセージパーティ

もし、スーパーの食品達が命を持っていたらという話。主人公であるソーセージのフランクは、ひょんなことから、「神(人間)に選ばれてスーパーの外に出た食品は天国に行ける」と言う食品達の間で昔から信じている常識に疑いを抱くようになり…、という話。

主人公はソーセージで、ヒロインはパン、完全にシモです。パッケージ越しに、入れたい挟みたいと口説きあい、たまらず「先っちょだけ」とスーパーの商品棚の上でパンとソーセージがちちくりあう大人のアニメ。

少しバイオレンスなコメディで、食品達の悲喜こもごもに嗜虐心くすぐられます。中盤で、一部、人間に料理されるシーンは必見。謎の爽快感がある。

この手のアニメーションのお約束っぽいよく動くホームアローン的な戦闘シーンがあるけど、このアニメの熱いのはその戦いの後。無駄にリベラルな食品たちが笑いを誘います。

カメラを止めるな

なんか仕掛けを持ち上げられてるところがありますが、そもそもアイデア映画ではないと思います。いや「俺すぐわかったよ」系男子をやりたいわけじゃないですよ。

心温まるホームコメディなんですけど、結局作り上げたのがあれだと思うと、無事にあれが終わったことが、どうにも1ミリもサクセスしてない気がしてあまり乗れなかった。いわゆる「道中」のキャラ紹介の中で、どれだけ持っていってくれるのかと期待してたら、ちょっと寂しいまま突入していってしまった。

ただ、笑えるところは結構あった。映画館内もかなり盛り上がってました。ラストなんかはとってもチャーミングで好きです。

ドントプリーズ

泥棒してお金を稼いでいる若者達が、次のターゲットとして、自分の娘を交通事故でなくし、その慰謝料を現金でたんまり持っていると噂の盲目の退役軍人の家に忍び込むという話。ホラーでスリラー。

怖さはあまりないけど、設定はなかなか面白かった。盲目ならもっとなんとかなるだろ、とは思うけど、銃器と家を知る家主のさすがの振る舞いというとこだろうか。

後半はおぞましさも合間って、サム・ライミのカルトホラーっぽさが脳をかすめました。伝説といっても良いシーンもある。個人的には笑った。退役軍人って伏線だったんか(意味深)。

あと、個人的にはあれを殺さなかったことに好感を覚えた。続編製作中らしいが、当然主人公はあの人だ。

サイレントヒル リベレーションズ

コナミのCS向けゲームサイレントヒルの映画版。そして、とても評判の良かった一作目のサイレントヒルの映画の正統な続編。

基本的に、何やってんだこの人達(化物含む)と思いながらずっと見てた。驚くためだけに、グロかっこよくしたいためだけに、な動きをどうしても感じてしまう。そのあたりがとてもC級映画っぽい。

ワッと出てくるものもとことん怖くない。総じてクリーチャーが本当にびっくりするくらい怖くない。むしろ割と愛らしい。ラスボスもなかなかかっこよくてスマートだし、マネキンいじってるやつKAWAII。▲ヘッド△

見終えなければと使命感にかられて椅子に意地でもすわり続けながらも、つまらなさにどうしても気持ちが離れてしまう、その葛藤の中で、手元のスマホでもう一ヶ月ぶりくらいにソシャゲにログインしてしまうくらいには、退屈な時間だった。

サイレントヒル一作目はとてもおすすめ

たまらず見返した一作目は本当に良かった。ゴシックスタイリッシュジャパニーズホラー。クリーチャーはおぞましくて怖く、襲われる人間たちの残酷で苛烈な死に様。

加えて、人間模様は厳しく切ないんだけれど、人間のサガみたいなレベルで訴えてくる暖かさがあります。ほんと大好きです。ホラー映画のおすすめを聞かれたときは、「遊星からの物体X」と一緒に「サイレントヒル」を上げます。やっぱ名作だと思う。どっちもアマプラで見れるのでぜひ。

サイレントヒル(字幕版)

 

雑感

日付の区切りとしては、とてもきりが悪いけど、ブログを更新したい気持ちが湧いてきたので、公開しました。

最近は、本読んだり、映画みたりで、脳内ホクホク芸術の秋です。中世ヨーロッパの本とかわりと読んでる。

のんのんびよりはあと一ヶ月もしないうちに行きつけの映画館でも上映が始まるからそのときにします。