0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

ランス10クリアしました

クリア

面白かった。凄く良かった。クリアしてあらためて、ストーリー良かった。

ランスシリーズは、個人的には群像劇のように物語を追ってる感が強かったので、長いスパンで各々のキャラクターの今後と、これまでが見える展開は、凄く嬉しかった。一部も二部も面白かったです。兎にも角にも魅力的なキャラが多いので、もっともっと見たい人たちがいたのも確かですが、ラストは感無量でした。

あと前回書き忘れたんですけど、絵もかなり良かったです。絵はある意味で世界観そのものだから、空気のようで意識しづらかったんですよね。魔人は皆迫力あるし、みんな絵自体に個性があった。キャラクターが立ってた。魔王とかの人外感とかすごかったす。

クリアこそしましたが、今回抜群に良いテキストを堪能できるイベントはまだまだ拾えてないので、これをちまちま回収してからやめにしたいです。

やりごたえがありました

このゲームはテキストのボリュームは勿論、戦闘の1戦闘1戦闘が長いです。道中の雑魚的でもテキトーに戦っていてはHPをいたずらに消費し、簡単に死ねます。

ボス、特に魔人戦と言われる大ボス戦は、必ず戦略立てないと勝てません。弱点こそあれ、戦うときの手持ちの戦力の状態はまちまちなので、周回で戦い慣れている敵でも、考えないといけません。

難易度は進行させたイベントによって変動し、また、進行させたイベントによって得られる戦力は変わります。ボスとは、戦闘時に如何に戦うかは勿論、どのタイミングで戦うかも重要です。

さらに、イベントの進め方やフラグ管理は最終的に進められるルート、つまりエンディングに影響します。同じルートをたどっては周回のボーナスを得ることする出来ない仕様があるので、考えずに適当に攻略して、もうクリアしたルートへたどっては、特典もなしに終わってしまうこともあります。

途中で失敗に気づき、1時間2時間も前に巻き戻すとかもザラにあると思います。

このゲームの難しさは敵そのものより、道のりです。

戦力が揃っていれば特に問題なく倒せる相手を前に、果たして戦力を揃えて向かうことはできるのか。そして揃えるための道筋はどうか。まだ見てないルートをたどるのに、ボスを倒すタイミングはこれで良いのか。イベントは間に合うのか。そこが難しさだと思います。

これがカタル寿司

そんなゲームですから、ストーリー進行の方法や、ボスとの戦略を考える行為は、ゲームと勝負している感覚が強かったです。この二週間クリアしてやると躍起になっていました。アドレナリンすら出てた気がしてます。

頑張った1時間2時間の成果が全くゼロ(orリスタート)になるかもしれないと思ってプレイしなくてはいけないのは何というストレスでしょうか。

自分は2度ほどソウルジェムが濁った時がありました。一回目は知らずに踏んだBADルートの後のクリアボーナスですが、二回目はどうしても3時間以上を巻き戻さなくては行けなくなった時でして、もう「落ち込む」というのをはっきり身体レベルで実感できました。

おかげさまで、ラスボスを倒したときや、エンディングを見たときの感覚は、ここ数年ゲームで味わったことなかったくらいのカタルシスがありました。

ゲームで勝って体感するカタルシスは、ゲームのストレスとセットな側面があるのかもしれません。

いい大人がゲームなんてするもんじゃないよ

ところでゲームって、無駄そのものですよね。いくら時間かけても、お金はもらえないし、現実そのものが豊かになることなんてないじゃないですか。プロゲーマーにユーチューバーという野暮なツッコミはなしとして。

1周目のクリアボーナスにくじけて、5chのルートのフラグ情報を辿っていた時に、時間の話が出てて、納得感と共に、すごい違和感を感じました。

「ゲームなんて大人がやるもんじゃない」っていうとても常識的な響きをもつこのフレーズが、個人的にはえらく時代遅れに感じると共に、時代遅れじゃなかったその時代に、少しだけ古き良き時代の名残を感じました。

このゲームをやってる二週間はかなり習慣が壊れてしまいました。僕が社会人として生きるに大切にしている習慣だったのですが、どうにも夢中になってしまってとても時間が取れませんでした。

座って時間は取られますし、上述のごとく無心でやってしまうと全く成果ゼロのリトライもあるので、イライラもしました。

全く親切でない、ストレスフルなゲーム性に、攻略に多大な時間がかかって、クリアすればカタルシスを感じながら、キャラクターとお別れすることができるこの作品。紛れもない最高のゲームですね。大人がやるもんじゃないです。