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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

ランス10とっても良かですよ

(追記 2018/3/3)シーンスキップではないですが、ほぼほぼ同義のスキップがありました。てきとうなこと言ってすみません。

方法は下記のブログ最下部の広報さんの余談にあります。やっぱマニュアルは一読してあげないといけませんね。

http://blog.alicesoft.com/archives/4898548.html

 

クリアしてないランス信者が、まず最初にランス10の不満から。最初の不満は下の特典のカオス。カオスっぽくない!
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①周回プレイ前提でなおかつ、シビアでドライなクリアボーナス

今作はボリューム満点で、なおかつ、戦闘もかなりバランスが良くてボス戦ではギリギリの長期戦になることも少なくないです。

そんなボリューミーなシナリオとバトルを経ながらも、ゲーム開始して一度目でtrueエンドに向かうことは難しく(ものすごく頑張れば出来るらしい)、10時間を超えたプレイングの果てに待っているのは、途方もないBADENDになります。

では、と、その周回前提の作りである今作において、強くてニューゲームを期待するわけですが、そのボーナスが大変シビアでドライです。

シビアなとこ

普通にプレイしたら初回は、皆が通る完全敗北のBADENDで、これによって、次回のNEWGAME時に使えるクリアボーナスというものが「1点」がのみつきます。

1点しか集められないクリアボーナスには、いわゆる初期状態でレベルが一律に上がったり、戦闘後の獲得経験値を上げたりする効果を選択できるようになっています。

このボーナスがかなりの恩恵があることには、2つか3つ揃えていくことでわかっていきます(逆に1つだとかなり微妙)が、このクリアボーナスの取得自体も難しくて、単純にクリアすればいいものではありません。この点は同じBADENDを辿ってもボーナスは増えません、新しいルートをクリアしたり、他何か厳しい条件のもとステージをクリアをするなどしない限り、1点を追加でカウントしてくれません。10時間プレイして、「1点」はただでさえ寂しいですが、たどり方によって下手すれば、BADENDすら厳しい進め方もあり、この10時間が全くの無駄になることもありえます。

ただ少し、フォローすると、初回プレイ時にセーブをこまめにしておけばロードで、他のBADENDを一つか二つクリアすることは出来る人は多いのかもしれないです。自分はクリア後攻略情報を見てからロードで頑張ったのですが、進め方が不味かったか、良い具合にSAVEポイントが使えなくて、出来ませんでした。

ドライなとこ

そして、シビアなクリアボーナスについでは、ドライな部分です。

今回の戦闘システムは、これまでに登場したランスキャラ勢揃いのキャラクターカードを最大7枚まで組んで敵と戦闘していきます。使いきりではなく、永続性のあるカードです。主要キャラには別verがあって、レベリングができてと、コレクション要素が高いのですが、周回ボーナスには一切関係がありません。次プレイ時には主人公やアイテム、仲間のレベリングは一切チャラになります。

カード式でコレクター心をくすぐるシステムにおいて、これはかなり寂しいです。

ゲームバランス的に仕方ないことなのよくわかります。周回前提とはいえ、二周目でも手に汗握ってプレイ出来るゲームというのは、中々ないとは思うのですが、いやしかし..。

②ストーリーと手元にある仲間(カード)の状態がリンクしていない

突然ですが、ドラゴンクエスト11で一番良かったところはどこですか?自分は仲間が加入する瞬間でした。

個性のあるキャラクター達が徐々にストーリーに顔を出してきて、主人公と共闘、協力し、CPU操作によるスポット参戦などを経て、盛大な音楽とともに自操作のパーティに加入するあの瞬間です。

ストーリーに絡んで仲間が入るという快感は、他に変えがたいものだと思うんです。

ランスシリーズだって同じでしたが、今作ではそんな要素はありません。全くではないですが、ストーリーにリンクはしていない、と言っても良いものです。仲間(カード)として手に入れてないキャラがストーリーにしれっと出ててきて主人公と共闘してたり、とても一緒に戦える状況にはないキャラが主人公のパーティにいるのは違和感があります。

仲間(カード)は戦闘後ドロップされるので、毎回どんな仲間が出るかハラハラする楽しさや、ランダムな分、戦闘していてどの仲間(カード)でいくかという楽しさはやはりありますが、あの「仲間になる快感」をシリーズの最後にして失ってしまっているのは寂しいことだと思います。 

③場面スキップさせてくれない

テキスト量は多いですが、スキップはコントロールキーの早送りのみになります。

コントロールキースキップの遅さや、ダルさもありますが、おかげさまで敵にやられて惨憺たる様子の味方達のCGとテキスト(基本女の子)をスキップながら何度も目にしなくてはいけません。

BADENDを見るのがtrueへの道ですので避けがたいのは勿論のこと、しかも、辛い展開というのは途中沢山あるので、鬱々としてきます。

おかげで敵のボスを倒したいと強く思うことは出来るのですが、クリアボーナスをこなしたりでやっていくと、これはまた時間かかるだろうなと思うとまた鬱々としてきます。

今ランスって何って聞かれたら「可愛い女の子が酷い目に遭う物語」って答えます。そんくらいです。

以上が自分のランス10についての大きな不満3点でした。

さげつつ持ち上げる信者の鏡

クリアで無条件に1Pとかできなかったのかなとか、選択したカードを引き継げるようにしろという気もしますが、基本的に納得もしています。

BADENDを通らければならないのは、trueへの布石としては、これ以上ない仕組みだと思います。30時間近くやっていてやっとBADEND回収に一区切りついた今では、この時間の途方もなさに辛さを感じなくもないですが、やっぱり戦闘は退屈ではないですし、不満はtrue通ってからで良いです。

それに、敵にヘイトが溜まってるので、カタルシス感じられそうです。開発者の方もランス君と同じように悩みながら、と言及していた(この編とかの記事も面白いですよ)ので、ゲーリアの通過儀礼としてうけいれます。 

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少なくとも現時点で戦闘とテキストと音楽は良いです

戦闘はかなりスルメで面白くなって言っています。1週目のプレイ時のクリアボーナスでの絶望感こそありましたが、2周目も3周目も変わらず楽しいです。結局クリアボーナスが絶妙ということなんでしょうかね。一昨日より昨日、昨日より今日の方が戦闘を楽しめてます。カードの工夫次第でかなり戦闘結果が違うってことがかなり経験値的にわかってきたせいかもしれません。ボス戦とかも論外な負け方からギリギリ勝てるまで振れ幅あって楽しいです。ほんと絶妙なバランスだと思います。

ストーリーはまだまともなENDのルートにいってないし、評価しづらいところなのですが、基本的に面白くて先が気になる内容です。

それと、今回ランスシリーズの中でも、一番と言っても良いくらいテキストが良い感じです。テキストとは、物語というより文章そのものであり、細部のギャグやら登場人物のやりとりです。

ランスとヒロインのコミュニケーションが基本だったランクエと違い、キャラクター同士の掛け合いが多いです。この人達がしゃべるとこうなるのか、という登場人物の一面を知る内容など引き込まれる内容が多いし、笑える内容のものも多いと思います。声出して笑ったりもします。

音楽もめちゃくちゃ良いです。ボス戦もうなんども聞かされますがまだまだ耳心地が良いです。燃えます。

まとめると、熱い音楽に、戦闘のスルメな楽しさと、先が気になるストーリーに、読んでて楽しいテキスト。遊べるアドベンチャーゲームとしてもう褒めるところ他にないんじゃないでしょうか。

とっても楽しいけどやっぱり最終作ですので少し寂しいです。クリアしたらまた感想書くかもしれません。