0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

映画日記④ 2017年11月 前半

ソーとブレードランナーが激熱で長文になったので、区切りました。
あと、ゴッホと、ITは少なくともみたいです。アウトレイジとゲットアウトはできたらみたい。

シンクロナイズドモンスター

題名は邦題のマーケ的なもの。見るかどうかは原題見てからがいいと思う。2時間ドラマっぽい。村社会で管巻く意識の低い男達の憂鬱。主人公がどうのというより、周りの人間の醜さがやばい。アン・ハサウェイやっぱりカワイイ。男関係で苦労の多い女性はかなり感情移入して見れたりするのかもしれない。あとちょっと、はてなっぽいかも。

マイティ・ソー ラグナロク

凄く良かった。笑える。終始ふざけてて好き。しょっぱなのアクションから引き込まれる。例のテーマ曲は抜群に良いし。
しょっぱなぶっぱなした戦いの後には、すぐにロキが出てきてふざけてて、ドクターストレンジが出てきてワクワクして、今度は超ツエエ敵が来たり、あと飛んできた先の星で一番偉いあの頭のやばい奴とかハルクとか、何しでかすかわかんない人たちがずっと画面の中にいるのが楽しくてたまらない。自分は割と声出して笑って見てましたけど、周りは静かでした(小声)

過去真面目すぎると感じた作品について

ガーディアンオブギャラクシーリテイクもホームカミングにしても、マーベルながらわかりやすい軽さがあって最近の3作が凄く楽しいです。
マーベル作品を筆頭にヒーロー映画ってなんだか真面目過ぎる優等生君が多くて不満があったりしたんですけど、今言った最近の作品みたいに、軽さとちょっとした不真面目さが出てきていて尊いです。
ヴァルキリーの心の変遷とかしっかり描いたりするのが、個人的に思う真面目なときのマーベル映画です。今作は、もうなんかキャラとか多すぎてそんなん2時間で説明してる暇ないだろというのが伝わってくる感じです。
不真面目といえばデッドプールさんなんかも見ましたが、逆にめちゃくちゃ一生懸命で典型的なマーベルの真面目ヒーロー映画という印象です。
勿論、真面目な重い作品が嫌いというわけではなくて、アイアンマンだってキャプテンアメリカだって大好きですよ。ただ、ちょっと十字架全力で背負い過ぎ感があって、ちょっとうんざりする瞬間があるんですよね。

ブレードランナー2049

今回はかなりわかりやすく面白い。前作とは作風は違うけど、あくまで続編。前作見てから行った方がいい。
全編にわたって絵面がめちゃくちゃ美しい。前作みたいな衝撃はないのかもしれないけど、終始惹きつけられてました。物語が夢中になってる状態でもずっと綺麗さに目が奪われている感覚があるくらい相当なもんです。音楽もめちゃくちゃカッコいいです。
主人公は、演じる俳優さん含めて素晴らしいです。俳優のアンニュイな顔。同情してしまう環境や境遇。AIのジョイという存在含めて、なんとも感情移入してしまうキャラ造形で、前作はっきりしなかった主人公のアイデンディをそのままに、今作の主人公も同様にその問題に直面していきます。

アンドロイドという仮定は、大概人間の一つのモデルケース

境遇は様々ありますが、人間である私たちには物理的にはまず必ず両親が存在していて、たとえ辛いものであっても生まれてからの記憶を保持したまま生きています。
幸いにして自分は、愛情もって育ててもらえたと思えていますし、環境にも恵まれ、多くはないですが愉快な友人とも出あいつつここまで生きてこれました。趣味のおかげか毎日楽しいですし、仕事もそこそこやりたいことをやれています。
決して、命令されたまま生きてきたわけではないですし、殺しなんて仕事は無縁もいいところです(暗黒微笑)
とはいえ自分は時折ふと思うことがあります、両親が死んで何十年も経って、どこかの1室で1人食事をとりながら、絶望せずに明日を思うことができるのかな、と。
この世に存在しない両親の記憶が与えてくれるものとは、老年になって出会う友人とのコミュニケートとは、老年になって向き合う趣味についてや、そして代えの効かない仕事などはないという現実に年をとってから直面することについて、などなど、孤独な老年の実存について思い巡らせたりします。

何がないってあれじゃんあれ ジョイじゃん

みんな、自分が特別でないことを知っているかもしれないけれど、誰かにとって特別であることを願って生きているはずです。
ぜひ主人公に感情移入して見てあげて欲しいです。ラストはとても前向きで美しい感動的な最期です。