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人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

映画日記③ ほーむかみんぐ、ELLE、ダンケルク、エイリアンコヴェナント

すっぱいだーまんほーむかみんぐ

面白かったです。マーベル作品はキャラ映画といいつつつもなんだかんだ胃にぐっとくる展開が多いのですが、今作品は軽めでした。

青春だけど、ヒーローしてて、ちょっと笑えるジャンプっぽい感じです。ジャンプっていっても、連載初期から中期でしょうか。

悪役が俳優さんのおかげもあってかなり魅力的です。ネタバレになりそうなので、慎重に言いますが、スパイダーマンとの緊迫したやり取りは、笑えたり、緊迫したりで楽しいです。

ホームカミングとは、学校で開かれるダンスパーティーのことです。これはスパイダーマンの立ち位置を象徴するタイトルでして、スパイダーマンのキャラクターは、アベンジャーズにピタッとはまります。上司をやるアイアンマンもいい感じに、株上げてます。今後のアベンジャーズの絡みが楽しみです。

残念だったのはアクションです。スパイダーマンという、糸だしてブランコして、壁に張り付く、人くっつけて拾う、の例のコンセプトは、すごい映画映えするいい動きができるっていうことを、前のサムライミスパイダーマンアメイジングが見せてくれていましたし、劇中その片鱗を何度も見せてくれるのですが、最後の山場では少し残念な気持ちがしました。斜め下でした。

それ以外は良かったです。さわやかな気分になれました。総じて、とても面白い映画でした。

ELLE

ばーほーべん復活みたいなキャッチが踊っていたので、飛びついたのですが、個人的にはやっぱり少し大人しかった印象です。

氷の微笑やブラックブック路線の「やべえ女」というのは、想定していたのですが、前二作にあったサスペンスが弱くて、コメディでフランス映画臭が強かったです。

ただ、笑えるのは間違いなくて、しょっぱなから笑わせにきてます。それも大分キッツいレイプシーンの後に、です。

レイプ被害者の女性主人公の物語なのですが、喜劇になっているすごい映画です。

印象に残ったシーンみたいなのは、たくさんあって、もうちょっとこれ忘れられないだろうという場面もありました。車のシーンとパーティのシーンがツボでした。

レイプ被害者のコメディですから、海外では公開されてから色々と物議をかもしている映画だそうです。なんか、そういう文脈で見て、とてもいい映画だと思いました。こういう強い女性だっているんじゃないかな。そして、強い女性、で片付けてしまってもなんの問題もないんじゃないかな。

ただし、個人的には、カタルシスが全く感じられなかったです。最後のシーンはもちろん、オチと呼ばれる部分と、本当のラストシーンにもあまりピンとはきませんでした。例のオチについても、自分の理解とは違うようでしたし。

ダンケルク

ノーランさんの新作です。開始数分で、陸、海、空、とスポットがあてられて時間が提示されるのですが、この瞬間もうノーランキターってなって、始まって、もうなんだかそういう感じです。

撤退戦をかっこよく描く戦争映画って、もうなんか無条件にかっこよくないですかね。それに、ノーランさんだし、もうカッコよくないわけ無いです。

中でも、「空」の空戦がめちゃくちゃカッコいいです。絵面がヤバイです。パイロット含めて、おぞましいです。

空だけでいいかなという印象ですが、行く先々で爆撃銃撃雨あられの、「陸」の追い込まれっぷりとか息つく間もなくて、これはこれで全く退屈しないです。

総じて映画という映画です。面白いです。

ただ、個人的には、映画をみたという感覚は色濃くあるものの、ノーラン氏のあのくどいくらいの物語感みたいなのは感じられませんでした。もう映画監督として、手練れてきた監督が、小手先で素晴らしい映画を撮ったった感がありました。

とはいえ、面白いのは間違いないし、賞とかとるような凄さがある作品です。映画館で見るべき作品だとも思いました。

エイリアンコヴェナント

プロメテウスの続編です。1とプロメテウス成分多め、という感覚かも。エイリアンが出て来る前の、最初のゾクゾク、ソロソロ感、とかまさに1とプロメテウスのいいとこ取りな感じがしました。あいつら出始めはマジでパーティーです。

シリーズでダントツのグロさだと思います。正直直視に耐えませんでした。血しぶき上げながら、肉体が破裂し欠片が飛び散り、断末魔をあげながら人間が絶命するまで、を綺麗に描いてます。チョー痛いです。

怪物B級映画好きで、エイリアンは、あのフォルムやらアクションやらギミックやらが好きで欠かさず見てるのですが、まともにじっと見ていられるのはエイリアン2か3くらいだったと思います。今作は無理です。

あとは、衒学が強いです。リドリー・スコット氏は、創造物、被創造物、のコミュニケートが好きですね。

内容については、町山氏の評とか聞くとわかるかもしれない。聞いてからそっかーと思いました。キリスト教の理解はかなり浅いので、個人的にはテーマにシンパシー感じづらいところです。

大事なことは、今作、エイリアンはやっぱりカッコイイですよ。プロメテウスは肩透かしなところもあったと思うんですが、今回はアクションも登場もガンダムみたいでカッコイイです。

最初少しガッカリするエイリアンの孵化ですが、あとから出てきます。例の卵から、です。

なんかお笑いやってんのかと思いたくなるようなナイスなシーンでした。

総じて、見終わってグッタリなエイリアン。間違っても2路線だけが好きな人は見ないように、エイリアンかっけぇ、な人は見ていいと思います。