0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

プログラミング断絶あるある

Q.プログラミング言語に関する本を読んで文法を覚えた後に、じゃあどうすればいいのという問題。

A.最近の本は実践的だから問題ない。

今より少し前10年くらい前ですかね、プログラミングをやりたいと意気込んだ新参者の方が「やさしいC」とか読んで「じゃあどうすりゃいいのさ」ってなったり、カーニハンリッチーのC本とか読んで絶望したり、って意見をちらちら見た気がします。僕もその口です。

最近は、じゃあ実際に作ってみようという作業にページを割いてくれる本が多いので、これはほぼほぼ解消されつつある問題のような気がします。写経でもなんでも書いてあることをそのまま作ってデプロイして使ってみるのがいいです。

あと最近はプログラミングスクールみたいなのもかなり増えてますね。スクールですから当然実践的なことは学べるでしょうし、きっかけや入口において自分以外の誰かに出会えるのは幸運なことと思います。

Q.プログラミングが楽しい、でも、ITの仕事は酷だという問題。

A.一般論として仕事はつまらないが、労働環境は改善されている。

ガラケー時代とかでしょうか。ITの労働環境において、今より辛い開発状況が多発していたようです。ネット上には業界叩きと怨嗟が激しくて、IT=負け組、デスマーチで残業地獄、のような印象を持つ人も少なくなかったのではないでしょうか。

そんな昔とはだいぶ状況は変わってきているというのは、まず間違いない事実と思います。負け組かどうかおいておくとして、デスマーチは減ってきています。

ただし、これは自分の経験と今までの現場で見聞きしてきた情報とまたネットに流れている情報を元にした完全な主観です。ここは具体的な数的根拠がほしいところですが、残念ながらありません。すみません。

業界も成熟してきたこと、それと近年ITの領域が増えてきていて、システムを使ってお金を稼ぐ方法が増えてきたことから、不遇の象徴のようだったITエンジニアが「おいしい」思いをする場面が増えてきたのだと思います。今はITは特に景気が良い状態ともいえるのでこれから直近の未来でどうなるのかはわからないですが、長期的には待遇がよくなっていくと個人的に思っています(ここは特に意見が割れそうなところですね)。

地獄じゃないから覚悟がなくても

これから就職するつもりでいるプログラミングが好きか得意な人は、ぜひ自分が取り組みたい技術やビジネスにきちんとコミットできる会社を選んで欲しいです。それが不本意な環境でも、大事故みたいな会社や現場にあたる可能性は低くなったと思います。

好きでも得意でもない人で消去法で選んだ人も、地獄じゃないので適当なところを選んで頑張って欲しいです。苦痛に感じたり、完全に向いてない、と感じてしまったら地獄かもしれませんが、 異業種にいく場合も、マクロぐらいかけるようになれてたらデスクワークで捗るでしょうし、また同業他社に行きたいにしても、地獄の現場の技術も全くの無駄になることは少ないですし、スキルアップは自分一人でできることが多いから、そんなに絶望しないでほしいです。ITこそ「辛かったら環境を変えろ」のフレーズが的確な業界もないかなと思います。

楽しくない

元々プログラミングが大好きな人が、仕事についてから、「つらくはないけど、楽しくはない。」と感想を抱いたりするのは解消されない問題でしょうね。仕事以外でプログラミングをするときには、「お金」と「協業」のどちらかがないことが多いですし。大仰な言い方に聞こえるかもしれませんが、芸術としての側面もあって、一人で作ること自体に価値を内包している分野だと思います。 

Q.プログラミングの才能がある人とない人との断絶

A.才能なくても仕事はある

プログラミングをしていて、周りに自分より10倍も速いスピードでコードを書いて、何だか知らんうちになんかちゃっちいけどすっごい動くプログラム作って動かしてる人とかいるかもしれません。

働き始めれば、職場の中に人の十倍のスピードでソースを解析し十倍の速度で実装を進める人間に出会うこともあると思います。それは、対象のプロジェクトに長く経験しているとか、言語経験が長いとかとは別にして。

技術力はプログラミングスキルだけで測れるわけでもないし

10倍速くなくても、プログラミングの才能がなくても、仕事はあります。そんな人だけがIT業界に進むわけでも、資格があるわけでもありません。

作りたいものを作る力もある程度備わります。その作りたいものがきちんと定義できる限り形になります。

そして、仕事で求められるスキルとして、プログラミング以外の領域でもたくさんあります。マネジメント、という大きな話もありですが、実際プロジェクトに対面してみると、プログラミングスキルとは言えないような小さなことがたくさんあると思います。これはエンジニアに限った話じゃないですよねm9っ

新卒一年目で売り上げれないのは普通

才能なくてもいいとは言っても、別にプログラミング頑張らなくてもいいとか、できるよ、といってるわけではないです。作れりゃいいじゃんみたいなスタンスでプログラミングしていると、一緒に仕事している周りの人はかなりつらい思いをします。そもそもこんなコードは世の中に出せないという風にダメ出しをくらったりもするでしょう。動いたとはいっても売り物にならないと判断されてすべて破棄されることもあります。

一年目なんて売り上げをあげれなくて当然です。これは僕の意見というわけでなく、ある種の常識といってもいい意見です(スタートアップなんか行く場合は別ですが)

才能がない人も割合一年二年という時間をかけて、職人に近づいていくということです。(一年目売上上げれない人=才能ない人、と言ってるわけじゃないです><

才能とは別次元で、適性というのも確かにあるのですが、一年目の仕事の出来不出来で自分を判断して欲しくないなとは思います。