0.5人月

人生と仕事が伸び悩んでるWeb系のおじさん

SF強化月間

早川文庫の、『死の鳥』を読みました。すごい面白かったです。自分が好きな種類の物語が沢山詰まってました。
ジャンルはSFで、短編集なんですが、暴力的な幻想SF小説集という感じです。SFはエッセンスという感じ、いわゆるPKディックみたいな濃度。

暴力描写はちょっと今までの自分が読んできた小説の暴力描写の中で、頭一つ抜けるくらい凄くて、グロなれてる僕(暗黒微笑)でも、本閉じたくなる位辛い場面もありました。カープが好きだから(サブリミナル)
感情的な描写は多いのに、わけわからんくて、時折、びっくりするほど切ない描写が挟まります。
ゴールデンのドラマみたいにわかりやすいのもあって、中には最初から最後まで意味がわからない作品もありました。

特にどれがというのもないくらい、好きなんですけど、「おれには口がないそれでもおれは叫ぶ」なんかが好きです。
機械に拷問を受け続ける人間達の姿を描く作品です。
もう地獄といって相違ない、苦痛と絶望の中での人間模様。
死を選択することができるということが人間の救いの一つだということを教えてくれます。

次はかの有名な題名の、世界の中心で愛を叫んだケモノの方を読もうと思います。